医学部入学

日本の医学部は6年制であり、文部科学省で定められた「医学教育モデル・コア・カリキュラム」という到達目標に沿った教育課程が実施されています。
ただし、6年間すべてのカリキュラムを義務付けるものではなく、学修時間の3分の2程度を目安にモデル・コア・カリキュラムを参考とし、残りの3分の1程度の内容は各大学が自主的に編成するものです。

多くの大学では、1年目に教養教育(専門準備教育)を、1年目の途中もしくは2年目から基礎医学教育を、3年目もしくは4年目から臨床医学教育を行います。
その後、下記二つの試験に合格し、Student Doctorに相応しいと判定された後に、臨床実習(通称:ポリクリ、クリクラ、呼び方は複数あります)が開始されます。

  • 知識:CBT(シービーティ、Computer Based Testing)
  • 技能:OSCE(オスキー、Objective Structured Clinical Examination

全てのカリキュラムを修了し、各大学で定めるディプロマポリシー(学位授与方針)に到達したと判定された後、卒業が認定されます。
その後、医師国家試験(通常、2月の第1土、日曜日に実施)に合格した場合、医師免許を取得します。
なお、海外の医学部を卒業しても、日本の医師免許を取得することは可能です。
厚生労働省で、「書類審査」「日本語診療能力調査」の両方に合格した場合は、医師国家試験受験資格が認定されます。「書類審査」のみ認定基準を満たした場合は、「医師国家試験予備試験受験資格認定」がなされ、医師国家試験予備試験に合格し、さらに1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練の後に、医師国家試験が受験可能になります。

【参考】厚生労働省ホームページ